Sanctuary*

精神疾患の寛解から仕事に就くまで。


具体的な年齢は記憶が曖昧だけれど
20代前半~半ばにかけて、まるで地を這うような日々をおくってた。
時折微かに見えるような気がする光を頼りに
ただただ、生きる事を諦められずに生きていたような
そんな日々。

普通の人達がきちんと社会に出て働いていた時間
私はほとんどの時間を自宅や病院で過ごした。
TVで殺人事件のニュースや、災害の場面を観ては
「あの人じゃなくて私が死ねば良かったのに」
なんてことをぼんやり想ったりしながら。

20代の一番良い時期を、そんな風に費やしてしまった事
今になっては勿体ないなぁと思うけれど
でも後悔とも少し違うなぁと思っている。
そうするしか生きる術が無かったんだからしょうがない…という感じか。

今は病気も寛解して、大分落ち着いたけれど
いざ病気が落ち着いてから、一番悩んで苦しんだ事は
仕事を探す事だった。

今の世の中、ある程度の経験が無いと雇ってもらえない。
若いうちなら未経験でも採用される事は多いけれど
ある程度年齢がいくと、それはかなり厳しくなってくる。

私は高校を卒業してから専門学校に進学し
在学中から既にメンタルが不安定になり中退している。
その後は就職する気もなく、バイトをしていた。
それもひとつの仕事を長く続ける事は出来ず
色々な仕事を転々と、何の脈略もなく
その時の気分で仕事を選んでいた。

精神が安定していないと、生活も安定なんて出来ない。
人間関係を安定させる事も出来ないし
仕事も安定させる事が出来なかった。
不安が不安を呼んで、不安定感は増すばかり。
悪循環とはまさにこの事。

若い頃はそんな有様だったけれど
『若さ』という最大の武器を振りかざして
病気でも、なんとなく仕事に就けていたのだと思う。

でもいざ病気が寛解してふと我に返ってみたらどうだ?
もういい歳なのに私には何もないじゃないか…と気付いてしまう。



日本は精神疾患者に対する差別や偏見がとても強いと思う。
実際に私は色々な場面でずっと感じながら生きてきた。
面接で馬鹿正直に
「5年程、精神疾患で仕事に就く事が出来ませんでした。」
…なんて言おうもんならそれだけで即不採用である。
今いくら元気であろうと、また同じような病気になるのではないか…
一回でもそんな病気になる人は精神的に脆い人だろう…とか
そういう良くないイメージでしか見てもらえなくなる。

そこで私はあまり面接を必要としないような
短期の仕事にターゲットを絞って応募した。
PCは日常的に使っていたからPC事務やデータ入力。
そこでなんとか採用を頂き、短期でも契約更新のチャンスがあれば
ここぞとばかりに更新をして、なるべく長く働くようにした。
契約更新がなければ諦めて、また次の仕事を探す。
履歴書ばかり一日に何枚も書いて過ごしていた時期もあった。
こうして長く働く事が出来るようになったら、体力もつくし自信もついてくる。
やがて短期の仕事から、長期雇用の仕事に切り替えて働いていけるようになった。
今ではこの経験があるから、履歴書を書く時も困る事は無くなった。

だけどこれらが出来るようになるまで、何年もかかった。

精神疾患者が命がけで病気を寛解して、やっと社会復帰出来る状態になっても
仕事になかなか就けない世の中のシステムに絶望したり、
自分の不甲斐なさに自己嫌悪したり、過去を後悔したり
本当に色々な葛藤があったけど、諦めなければ絶対に道は拓ける。


恐らく世の中には私のように、社会人になる前から精神疾患になり
社会人経験がないままに日々を過ごされてる方が…きっと沢山いると思う。
そんな方々への、生きるヒントとして少しでも力になれれば。

どうか諦めないで欲しいと思う。

カテゴリー:Heart
テーマ:病気と付き合いながらの生活  ジャンル:心と身体

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